映画感想ブログ シアターじぶんち

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『クリード 炎の宿敵 (2018)』ネタバレがあります。感想 どっちも負けるな!両方勝ちだ!

 

Creed II (Score & Music from the Original Motion Picture)

Creed II (Score & Music from the Original Motion Picture)

 

 

言わずと知れたロッキーシリーズ8作目にして、

新たな神話クリードシリーズの2作目。

前作クリードの傑作具合に引けを取らない丁寧なドラマ、必見です。

 

 

あらすじ

 ボクシング界の英雄・ロッキーの指導の下、ヘビー級チャンピオンとなったアドニス・クリード。

チャンピオンベルトに幸せな家庭、全てを手に入れた彼の元に、

かつて父・アポロを殺した宿敵・ドラゴが、息子ヴィクターと共に挑戦者として名乗りを上げてきた。

 

感想

 

受け継ぐもの

アドニスは恵まれている。

名チャンピオンであった父アポロの遺産やボクシングセンス、ロッキーと違って頭も良い。

今作では家族もできるし、チャンピオンでもある。

でも、彼が受け継いだものは幸せなことばかりではない。

父の栄光が持つ重圧、クリードの名を背負う責任。

スターの息子としての彼の悩みや葛藤。断ち切れない親の影。

全てを持つ男が何のために戦うのか。どう乗り越えていくのか。

 

ボクサーとして、英雄の息子として、親として、

アドニスの戦いが丁寧に描かれている。

 

ヴィクター・ドラゴ

正直今作、ドラゴ親子のファンの方が多いのではないかと思うほど。

俺はこいつらが大好きだ!

恵まれたアドニスと違って、ロッキー4での敗北以来、ドラゴ親子は全てを失っている。

金も地位も名誉も何もない。まるで1作目のロッキーの様だ。

どん底から這い上がるためには拳しかない。

過去に縛られるドラゴと、父を見捨てたヤツらを見返してやろうと戦うヴィクター。

感情が見えにくい2人なんだけど、その彼らの感情が出るシーンがもう最高。

機械みたいな人間が、本当は機械なんかじゃないって分かるシーンは、ロッキー4でもあるけれど今回もやっぱサイコー。

 

もうこっち主人公でスピンオフ作られるんじゃないかな

 

ロッキーおじ

世代交代を意識してか、今回は余り前に出てこないおじ。

それでもしっかり的確な助言でアドニスを導くおじ。

でも自分の問題にはちょっと勇気出せないおじ。

アドニスの娘が誕生した後、病院で狼狽するアドニスに言うセリフが本当に良い…。

 

迫力の試合シーン

ヴィクターのパンチが、もうとにかく痛そうで良い。

色んな画角で撮られていて映像的にも退屈しない。

試合の流れも面白い。

中盤の試合でのアドニスの表情が最高。

心が折れているという事が1発で分かるような表情。

マイケル・B・ジョーダン凄すぎる。

 

興奮MAXの入場シーン!

めちゃくちゃカッコ良い。

クッソ上がる。

音楽も素晴らしい。

それぞれのドラマを積み重ねて積み重ねて、どっちも好きになってから

この入場シーン。最高にテンション最高に上げてくれる。

ヴィクターの表情が良いのだ…。

 

ラストバトル

何と言ってもココ!

丁寧に積み重ねてきたドラマのおかげで、見てる側としてはもうどっちも負けてほしくない。

どっちも勝て!って本気で思うくらい感情移入してしまう。

向かい合い両者の肉体の凄み。

魂と魂のぶつかり合い。ハートの勝負。

 

 

そしてあの終わり方。

勝たなければ全てを失うという強迫観念に取りつかれた親子。

その彼らがアレで終わるってのはもう、涙無しには見れんですよ。

かつてのあの試合にまつわる全ての後悔を救う様な終わり方。

そして全てが終わった後のあの親子のトレーニングシーンがまた泣かせる…。

 

 

親から子へ、受け継がれていくものが良い事であるとは限らない。

良いものも、そうでないことも、選ぶ事はできない。

それでも、全てを受け止め自分の人生を歩き出す。

過去やルーツに縛られず、かといって蔑ろにするわけでもなくリスペクトを持って、自分の一部として。

彼らの生き様は観客にも力を与えてくれる。

 

 

 

ブリジット・ニールセンのあの感じは、スタローンの個人的な感情が入ってるんじゃなかろうか…。

 

 

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