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『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:リミックス(2017)』感想 MCU第15弾。ボンクラ集団に泣かされる!まさかの感動作。

ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:リミックス (字幕版)

MCU第15作目。

落ちこぼれでアウトローなヤツらが活躍する、傑作スペースオペラの続編だ。

なんとまさかの大感動作。

オープニングが最高だった前作に対して、こちらはエンディングが最高。見終わる頃には滂沱の涙。

しかし、この邦題にした人達は何を考えてたんでしょうね。

原題は『Guardians of the Galaxy Vol. 2』。

そう、ピーター・クイルの宝物、母親が作ったミックステープと掛かっているのです。

リミックスにしたのはどういう意図があったのか、本当に意味がわからん。

1作目の感想はこちら

作品情報

監督/脚本は前作『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』に引き続き、ジェームズ・ガン。

今作は、前作で共同脚本を務めていたニコール・パールマンが離れ、ガン監督の単独脚本作に。

良くも悪くも、MCUの特別枠。

個人的な、作家的な作品と言う印象もグッと濃くなったぞ。

キャストはお馴染みの

クリス・プラット ピーター・クイル/スター・ロード
ゾーイ・サルダナ ガモーラ
デビッド・バウティスタ ドラックス
ビン・ディーゼル ベビー・グルート(声)
ブラッドリー・クーパー ロケット(声)

に加えて、 カート・ラッセルがピーターの父親・エゴとして参加。

更にはなんと、あのシルベスター・スタローン御大まで出演しております。

個人的にはヨンドゥの側近クラグリンを演じた、監督の弟でもあるショーン・ガンがMVP。

スタン・リーの出演は1:24:05頃。ウォッチャーと話しております。

ポストクレジットは、この映画の後日談って感じ。アダム・ウォーロックの誕生が示唆される。

あらすじ

銀河の危機を救ったガーディアンズは、その後もチームとして活動していた。

彼らは、ある仕事の最中に雇い主を怒らせ、追われる身となってしまう。

そんなピンチを1人の男に救われる。

その男はエゴと名乗り、ピーターの父親だという。

エゴに連れられ、彼の星へ行く一同。一体彼の目的とは…。

感想

血縁よりも強い繋がり

今作のテーマの1つ、家族についての物語。

自分で選ぶ事が出来ない血の繋がりよりも、もっと深い繋がりを、家族を作っていけるというメッセージ。

人間は、生まれ持った変える事が出来ない性質に縛られず、自分の選びたい物を選んでいいのだ。

作中で描かれる、様々な疑似家族の愛が非常に感動的。

チームでありホームである、そんなボンクラアウトロー連中の活躍が見ていて楽しい。

 

ヨンドゥ、まさかの大活躍

ヨンドゥが超良いんですよ。

そう、前作に出てたあの青い顔の悪役みたいなヤツです。

前作の後半でも目立っていた、口笛で操る矢「ヤカ」の描写もスケールアップして見応え抜群。

ピーターとの関係が掘り下げられ、物凄く良いキャラになってます。

メリー・ポピンズオマージュのシーンでは、不思議な感動が。

2人の表情がとても良いのだ…。

 

全員口が悪い!

GOTGの魅力の1つは、デコボコ集団が織りなす、歯に衣着せぬ物言いの軽妙な掛け合いの面白さだ。

それが前作にも増して、パワーアップ。全員の口が悪い!

特にドラックス!文化の違いとかいうレベルじゃなく、どこの星だろうがもう単純に失礼なヤツだぞ!

でも、言葉遣いが汚いからこそ込められる感情や、見えてくる関係性もあるわけで、このチームにとってはとても重要。

ゲラゲラ笑いながら、温かく見守りましょう。

ドラックスは本当に単純に失礼なだけな気もするが…。

 

脚本が弱い(ネタバレ含みます。注意)

ちょっと気になる部分の話。

物語の目的が明確でないため、中盤が少しふわふわしてしまってる。

もっと早めにエゴの目的・本性を明かしてしまっても良かったのではないか。

ガモーラかドラックスだけがそれに気づいて、ピーターに伝えようとするも、エゴあるいはネヴュラによってそれを阻まれると言う展開にして、スリリングな状況を作ればもう少し起伏が出来そうな。

観客はエゴが悪い奴だと知っている状態で、ピーターが父の愛を求める姿を見せた方がエモーショナルに見えないかな。

しかしこれだと、エゴの失言から本性に気付き、ピーターの目が覚めるシーンの衝撃が薄れてしまうだろうか。

でも、今の構成だとエゴがラスボスなのは早めに気付けてしまうので、「エゴは悪い奴だった!」というあの仕掛け自体があまり機能してない印象も受ける。

最初にエゴがソヴリンの軍団を全滅させた後、ソヴリンが秘密兵器を用意する描写があるわけでも無いので、エゴがいたら彼らはボスにならない。

エゴは死期が近くて、息子を守るために最後の力を使ったとかの描写があれば、ソヴリン軍団を退ける事が物語の目的(仮)にできるのだけど、それも無い。

さらに、ラヴェジャーズは崩壊してるし、ネビュラはチームの最大の敵と言う存在にはなり得ないし、じゃあ敵は誰なのかっていうと、そりゃエゴしかいないって観客は思ってるわけなんだけど、映画の中ではどっちつかずの状態で宙ぶらりん。

本当にもう少しだけ早く本性見せてくれて、目的が明確になるだけで印象が変わると思う。

登場人物達の自分勝手な様を強調して描いてきて、文字通り「エゴを克服する」という作品の大テーマを明確にしてるわけだから、なおさら。

それを意識させるためにも、前半で明らかにしても良かったんじゃないかってくらい。

最終戦で皆が自分以外の人のために行動するとか、ピーターが力を捨てて普通の人である事を選択するとか、ヨンドゥの行動とかの、自身のエゴとどう向き合うか、捨てられるかというテーマが際立つと思うんだよね。

 

まとめ

ヨンドゥやネビュラなどの悪役の側にいた人間たちを、単純な記号で終わらせない所がGOTGらしくて好感が持てる。

エゴの星のカラフルで美しくもありながら、どこか人工的で居心地の悪い映像表現も素晴らしい。

気になる部分もあるけれど、完璧じゃないからこそ、傷があるからこそ魅力的なんだというのは、GOTGが伝えている事でもある。

長々と色々書いちゃったけど、後半でボロボロ泣いてるからな!オススメだよ!全人類が見ろよ!

最後のクイルとクラグリンのシーンが本当に最高、大好き。

感動のシーンだからこそ、笑いを入れて泣きだけにしないのが品があって最高。

 

次は学園もの。

 良い映画だよ。

 前作はこちら。