映画感想ブログ シアターじぶんち

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『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー(2014)』感想 MCU第10弾。宇宙はバカばっか!個性豊かな登場人物が面白い、負け犬たちへの応援歌。

ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー(字幕版)

MCU第10作目。

ほとんど誰も期待していなかった傑作。

歪な部分もあるけれど、そこを補って余りある魅力を持った作品。

当時「こんな作品マイナーすぎて誰も知らない」みたいに言われていた記憶がある。

自分はMVC3というゲームが好きだったので、ロケットだけ知ってた感じ。

誰にも期待されていなかったヤツが、まさかの大活躍で大逆転って作品の内容と制作状況がシンクロしてて燃える。

ところで、原題のタイトルから「ザ」が削られたのは何故なんだろうか。

「ザ」が入ってた方が声に出した時に、リズムも気持ちいいのに。

作品情報

監督はジェームズ・ガン。

Z級映画製作会社としてお馴染みの、トロマ・エンターテインメントから、天下のディズニー・マーベル作品の監督にまで上り詰めた凄い男。

正にどん底(失礼)から這い上がった男。この映画の監督にこれ以上の適役はいないですね。

色々問題があって、GOTGシリーズ3作目の監督を降ろされかけたりもしましたが、戻ってきてくれて本当に良かった。

 

主人公・ピーター・クイル / スター・ロードを演じるのは、 クリス・プラット。

MCU三大クリス最後の刺客。

エヴァンスやヘムズワースに負けない魅力の持ち主だ。

あらすじ

主人公のピーター・クイルは幼い頃に母親を亡くし、宇宙人にさらわれてしまった地球人だ。

26年後、宇宙海賊に育てられた彼は、宇宙を股にかけるトレジャーハンターとなっていた。

ある惑星からオーブを盗み出し、仲間に黙って売り払おうとした彼は、オーブを狙う組織の暗殺者や、海賊が懸けた賞金目当ての賞金稼ぎ等に追われることとなる。

が、ある惑星で大騒動を起こし、クイルも追手も逮捕されてしまう。

刑務所から脱出するために、彼らは協力しチームを組むことになる。

簡単に言うと、どうしようもない負け犬集団が、一念発起し、宇宙を救うお話です。

感想

最高のタイトルシーン

この映画が好きかどうかは、このタイトルシーンが好きかどうかで決まると言っても過言ではない。

それほどまでに、作品のエッセンスが凝縮されている。

もう、これが本当に最高。

見事な緊張と緩和ですよ。

重厚な映像と音楽でシリアスに緊張感を高めておきながら、70年代の陽気なポップスが流れて、クイルが踊り出した瞬間に体が震える。

たまらん!

その後の、音楽聞いて1人で盛り上がってる姿も、どや顔で二つ名を名乗ったら「誰?」って言われるギャグも面白すぎる。

この何とも言えない外した感じというか、どうしようもないボンクラなんだけど憎めない奴みたいな感じがこの映画の魅力。

癖の強い、魅力的な登場人物

それぞれのキャラ立ちが凄くて、見ていてめちゃくちゃ楽しい。

チームの距離感がとても良い。

悪態をつきながらも離れられない、腐れ縁感が楽しくて、この人たちの活躍を、ずっと見ていたい。

惑星ノーウェアでの、それぞれが心に抱えた傷を曝け出し、チームの距離感が少し近くなるシーンがとても良い。

あと、ドラックスがやらかした後にロケットが言う「甘ったれるな、皆大切な人を亡くしてる。他人を巻き込む言い訳にするな」って台詞素晴らしいな。

これだけでも価値ある映画。

ラヴェジャーズの船内で、言い争いの末に皆を団結させるクイルの演説も素晴らしい。

サントラの魅力

クイルと地球との唯一の繋がりである、彼の母のミックステープがBGMとしても使われる。

中に入っているのは、70年代80年代のポップス。

曲自体も使い方も最高で、映像の異世界感・未来感と、音楽がもつ地球と地続きでレトロな感じがもたらす絶妙な味わいがとても良い。

曲の内容やタイトルが状況にマッチしてるのも面白い。

クイルが監獄から脱出する時に流れる『Escape』のズレた感じとか最高。

当時のランキングの1位とかじゃなくて、5位とかそれくらいの微妙な順位の曲たちなのも、作品のテイストと合っていてとても良い。

第三幕の素晴らしさ

クライマックスの、今まで敵だったものが同じ大義のもとに協力する展開はやっぱり燃える。

オタク的に言うと、逆シャアのコロニー落としを止めるシーンと同じ感動。

自分はこの作品のラストバトルがMCUの中でもトップクラスに好き。

「なんなんこいつ…。」みたいなロナンの顔と、全力で拒否するガモーラが本当に最高。

余りにも滑稽なクイルの行動が、笑いと呆れと共にそのまま勝利へとつながる。

ユーモアだけが強大なパワーを打ち砕くことができるのだ!

悪役が弱い

最後に1つだけ気になるところ。

MCUの今後の展開の都合上か、サノスの強さや恐ろしさを強調しすぎて、ロナンがどうしても小物に見えてしまう。

メインのヴィランのはずなのに、どこか中ボス感が漂う残念な男に。

ロナンが個人的な動機で動いていて、主人公たちはそこに全く関係が無いというのも大きい。

ならば、ロナンとチームの間にもうちょっと因縁を、と思うけど、そうすると負け犬たちが自分のためではなく、人のために立ち上がる事で何かを得るという大テーマとバッティングするし、難しい所。

彼らはアベンジャーズ(復讐者)じゃなくて、ガーディアンズ(守護者)なわけでね。

監獄の破壊を命令して残虐なところを見せるとか、ドラックスが敵わない強さとか、必要な物は見せているはずなので、やっぱりサノスの影が足を引っ張ってしまってるように思う。

サノスがいなければもうちょっと魅力的に見えたかも知れないと考えると、MCU内の作品の1つであるという事が枷となってしまった一例かも。

 

どうでもいいけど、ノバ軍って字面すげーダサくない?

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 次はお祭り。

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こちらもテイスト似てると思うのでおすすめ。マーヴィン超好き。