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『スパイダーマン・ホームカミング(2017)』感想 MCU第16弾。気楽に見れて面白い!MCU入門にもオススメの1作!

スパイダーマン:ホームカミング (字幕版)

MCU第16作目。

スパイダーマン・シリーズのリブート1作目。

僕たちの親愛なる隣人・スパイダーマンが帰って来た!

ユーモラスな人物たちが織りなす学園モノの要素が強まり、幅広い層が楽しめる。

他ヒーローとの絡みはあるものの、単体の作品として完結しているし、非常に見やすくて楽しい作品なので、MCU初心者にもおすすめ。

作品情報

監督はジョン・ワッツ。

脚本は ジョナサン・ゴールドスタイン、ジョン・フランシス・デイリー、ジョン・ワッツ、クリストファー・フォード、クリス・マッケナ、エリック・ソマーズ。

主演はトム・ホランド。

今までの実写版ピーター・パーカーの中で一番好き。とても可愛らしい。

これまでよりも少年感が強め、彼が成長していく姿が今から楽しみ。

 

あまり出番は多くないんだけど、バルチャーの武器を買う街のチンピラとして、今を時めく大スター・ドナルド・グローヴァーa.k.a.チャイルディッシュ・ガンビーノが出演。

彼とスパイダーマンの関係も色々面白いんだけど、注目したいのは役柄。

役名はなんとアーロン・デイヴィス。

スパイダーマン:スパイダーバース』を見た後に見ると、超熱いよね!甥っ子の話もちょっとだけ出てきますよ! 

 

感想

学園モノとしての魅力

往年のジョン・ヒューズ映画の様な、個性豊かな人物に囲まれたピーターの学園生活が楽しい。

秘密の力を隠しながら、普通の生活を送ろうとする少年が主人公って、少年漫画で山ほどやってる皆大好きなヤツだよ。

日本でスパイダーマンだけ特別人気があるのも、この慣れ親しんだ設定のおかげかも。

優秀すぎる椅子の男ネッドも良いけど、個人的にはミシェルが1番好き。あの距離感は学生時代にしか存在しない夢のやつ。

 

最高のヴィラン・ヴァルチャー

今作のヴィランは、アベンジャーズとの戦いで「チタウリ」が残した残骸からハイテク武器を作り出し、それを売っている闇商人ヴァルチャーだ。

彼が本当に素晴らしい。

まず、顔が怖い。超怖い。

画面に映ってるだけで圧がある。支配力が凄い。

そして、実はそんなに悪い奴でもないという複雑さ。

新幹線大爆破』の高倉健みたいなキャラクターなんですよ。

基本的には家族や部下を大切にする良い人なんですよ。

ちょっと法を犯したり、人を殺したり、危険な兵器をバラ撒いちゃったりするだけで。

彼がこんな事になってしまった理由も明確に描かれていて、共感も同情もできる。

MCUで問題が起きたら、大体あいつのせいだ!

見た目のカッコ良さも抜群で、憧れることすらできる。

力をどう使うかという点で、ピーターがなってはいけない姿でもあり、対比も美しい。

彼の最後のシーンのおかげで、凄く良いものを見た気になれる。

複雑で良いキャラクターです。

 

車中のシーンの緊張感

この映画でどこが一番印象に残ったかを聞いたら、全員が「車のシーン」と答えるんじゃないだろうか。

小動物の様なトム・ホランドと、今にもそれを狩り取ろうとするマイケル・キートン

圧倒的な緊張感、緊迫感に息が詰まる。

このあまりにも恐ろしいシーンのおかげで、その後ピーターが覚悟を決めるシーンが物凄く引き立つ。

この男に立ち向かえるなんて、ピーター、お前は間違いなくヒーローだよ!

やっぱこの男、15歳の少年が立ち向かう相手としては恐ろしすぎるぞ。

 

ベンおじさんはどこへ

スパイダーマンと聞けば、すぐに思い浮かぶ「大いなる力には、大いなる責任が伴う」という名セリフ。

今作には、ピーターにその言葉を託し、ヒーローとしての背骨を形作ってくれるベンおじさんが登場しない。

メイおばさんとの会話の中で、少しだけその過去に触れられるが、それだけ。

「皆もう知ってるだろ。何度も見たろ」って感じに、蜘蛛に噛まれるシーンとベンおじさんの話をカットした事で、スーパーパワーを持った少年としての楽しい部分が強調され、タイトで見やすくなった。

この構成は、素晴らしいと思う。

だけど、スパイダーマンというヒーローの最も大切な何かがまだ描かれていないぞ、という感じもする。

なので、次作『ファー・フロム・ホーム』で誰かが、今一度ベンおじさんの代わりをするのではないかと期待している。

そうあの男が。

自分が持つ大いなる力に振り回され続けるあの男がですよ。

今作でまるで父親の様な存在になっているあの男がですよ!

まぁ、言葉じゃなく作品全体で語っているので、これ以上描くとくどいかも知れないけど、やっぱり重要なシーンだと思うのでね。

 

警備がザルすぎ問題

あんなに重要な物を運び出すのに警備がザルすぎやしないか?

遠隔操作のスーツぐらい護衛に付けたらどうなんだい。

大いなる責任ってそういうとこもだぞ。

 

まとめ

少年漫画の主人公の様に、純粋で真っすぐで、かつ、その生活の描写や背伸びをしたい感じにも共感の持てる主人公・ピーター。

小さな範囲の街を守る、親愛なる隣人としての描写も多く、最も身近なヒーローとして応援したくなる。

作品全体を通して嫌な感じが無く、笑えるシーンもたくさんあって、素直で気楽に見れる娯楽作品。

ここからMCUに入るのもアリじゃないでしょうか。

宙吊りでのキスシーンオマージュとか、今までの作品を知ってると楽しい部分もいっぱいあるので、遡るのも面白いかと。

 

全く覚えてなかったんだけど、トニーがピーターを戦場に連れ出したことに対してエクスキューズがついてましたね。

やっぱり皆気になったんだろうか。 

 

さぁ、ヒーローだった頃のマイケルキートンを堪能しよう。

首が回らないスーツでジャックニコルソンと闘うキートン。

バットマン (字幕版)

バットマン (字幕版)

 

最高にイカれた連中に交じって、自分もイカれてる事に気付くキートン。個人的には1番好きなバットマン映画。

不安定になったキートン。全編長回し風の映像が物凄いです。アントニオ・サンチェスのドラムもカッコいい。

 闇落ちキートン。