映画感想ブログ シアターじぶんち

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『アイアンマン(2008)』感想 全てはここから始まった!天才社長でスーパーヒーロー、性格以外は全てが満点!アイアンスーツで世界を救う、MCUの至高の原点!!

アイアンマン(字幕版)

2008年公開のスーパーヒーロー映画。

MCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)の第1作。

今や知らない人を探した方が早い程、超有名なヒーローとなったアイアンマン(鉄で出来てるのは最初だけなんだけどね)。

でも、自分は当時アイマンマンの事なんか知らなかったし、多分マーベルの事も知らなかった。

スーパーマンもバットマンもスパイダーマンもX-MENも、皆一括りで雑に「アメコミもの」っていうカテゴライズをしていたと思う。

2002年のサムライミ版スパイダーマン (字幕版)とか、特に2004年のスパイダーマン2 (字幕版)は大好きだったけど、1つの映画として面白かったで終わり。

原作やマーベル世界について調べるとかはしていなかった。

そんなわけで、アイアンマンも今までにいくつかあった「アメコミヒーロー映画の1つ」にしか思っていなかった。

パニッシャー (字幕版)とかゴースト・ライダー (字幕版)とかみたいな。この辺の作品はTV放送のおかげか身内で謎に流行ってた。絶妙に面白く無いのがまた良かったのだ。

クロスオーバーなんて言葉すら知らなかったし、それから11年もこの世界に熱中するなんて思いもよらなかった。 

でもまぁ、多くの人は自分と同じだったんじゃないかと思う。

最初は「コミック原作の頭空っぽにして見る娯楽映画」くらいの認識で。

しかし、皆ここからニック・フューリーに誘われ、マーベルの壮大な計画に飲み込まれていく事になるのです…。 

どんな話?

兵器会社の社長が、自分の会社が作った兵器によって武装したゲリラに監禁され、自らの行いを反省。

兵器開発に使っていた、その天才的頭脳を平和のために使おうと、パワードスーツを発明して、スーパーヒーローとして活動するというお話。 

感想

トニー・スタークというキャラクター

最大の魅力は主人公であるトニー・スタークのキャラクターだ。

天才的頭脳の持ち主だが、その頭脳を使って兵器を開発し、人殺しの道具を売る大富豪の男。

劇中でも「死の商人」と呼ばれたりもする。

性格は、傲慢で女好きで自分勝手。

この男、およそヒーローらしくないのだ!

一般にヒーローと聞いて思い浮かべる、筋骨隆々で正義感に溢れ真っすぐに生きて、白い歯を見せキラリと笑う、そんな存在とは真逆の人間。

序盤、自分が作り出した兵器を売り込み、そのミサイルが炸裂するのをバックに手を広げるシーンがあるが、

こんなの、悪役の仕草だよ!

このダークで薄汚れていて、皆のお手本となる様な人間からは程遠い男が、いかにしてヒーローになっていくか。

最大の魅力はここであります。

それにしても、ヒーロー映画のシリーズを作るとなってまず初めに、このトニー・スタークと言う男を持ってくるマーベルのクレバーさには敬服するね。

初めがキャプテン・アメリカだとお堅くて取っつきづらいもんな。

パワードスーツ制作のワクワク感!

トニーは、ゲリラに監禁され、そこから脱出するためにパワードスーツとその動力源「アーク・リアクター」を開発する。

見事脱出に成功したトニーはそれから、スーツをバージョンアップしていくのだが、それが見てて本当にワクワクする!

ロボットアームとの笑える掛け合いもあったりして、本当に楽しい。

テーマ性とコメディとユーモア

その後のマーベル映画の肝であり、ヒットの最大の要因だと思う。

ともすると、真面目で堅苦しく、重くて見づらいものになりそうなテーマ設定。

今作で言えば戦争と兵器とアメリカの罪と贖罪とか、物語に深みを与えるテーマ性があるが、

それを殊更に訴える事はなく、全体を通してコメディシーンとユーモアとジョークがたっぷり散りばめられている。

単純に見ていて笑えるし、楽しい!

そして、真剣に見ればそれだけの奥行も見えてくる。

間口は広く、底は深い。

子供も大人も楽しめる、エンターテイメントの真髄である。

兵器は使う人間を選べない

序盤のトニーの考え方は非常にアメリカ的だ。

戦争で金を稼ぎ、慈善事業を行い、世界の警察を気取る。

冗談めかしてはいるが、ピースサインを嫌い、インタビューでは父の哲学として「強力な兵器が平和を生む」と言う言葉を引用する。

彼は軍に自身が開発した兵器を売り込みながら、こう言う。

「使わずにすむ武器が最強ともいうが、私の意見は違う。一度使えば勝負が決まる武器が最強だと思う。」
「私の父も、私の祖国も、その考え方で成功してきた」

しかし、その兵器が悪人の手に渡ったらどうなるだろうか?

トニーはアメリカが行って来た負の側面を背負っている。

自分が作り出した兵器によって、罪も無い人々や、同胞が死んでいくのを目の当たりにしたトニーは反省するが、現実はどうだろうか。

その最高の頭脳をどうか、平和のために使えない物だろうか。

また、トニーが背負う罪はマーベルの罪でもある様に思う。

かつて、コミックという媒体で戦意高揚を煽っていたマーベル。

経済のために、ある種戦争に加担していたとも言える。

それらの罪と向き合い、背負い、反省し、平和のために自分の力を使う。

トニーの贖罪は、マーベルの償いでもあるのかもしれない。

感想

トニー・スタークは天才にして大富豪、スーパーパワーを持ったヒーローでもあるが、ペッパー・ポッツとの恋に悩む。

監禁から解放されて、最初に求めるモノはチーズバーガー。

決して完璧な人間では無いし、間違いも犯すが、反省もする。

彼は遠い世界の存在ではない。

僕らと同じ感覚も持っていて、どこまでも人間らしい。 

見方によっては、どうしようもなく酷い男だけど、嫌いになれない。

彼は僕らと同様に、より良い自分になろうと、もがいているから。

トニースタークにもハートがあるのだ。

 

アイアンマン(字幕版)

アイアンマン(字幕版)

 

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