映画感想ブログ シアターじぶんち

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『ルーム(2015)』【ネタバレあり】感想 思ってたのと違う!けど良い!

ルーム(字幕版)

脚本が良く練られていて、面白かった。

ジェイコブ・トレンブレイ演じるジャックが本当に良い子。

本能に訴えかけるレベルで守らなきゃいけないと思うから、没入感が凄い。

若干平坦な印象はあるものの、一見の価値あり。

 

監督:レニー・アブラハムソン

原作/脚本:エマ・ドナヒュー 

母親役を演じたブリー・ラーソンは第88回アカデミー賞主演女優賞を受賞。

 

 

あらすじ

ママと5歳の男の子ジャックは、狭い部屋で暮らしている。

部屋には天窓が一つある他に窓は無く、扉には鍵がかかっている。

2人は狭い部屋の中で不自由ながらも、本を読んだり料理をしたり、親子の絆を深めていた。

部屋にはオールド・ニックと呼ばれる男が、食材や生活用品を持ってくるのだが、

ある日、ジャックの行動をきっかけに、ママとオールド・ニックの間に争いが起きる。

翌日、ママはジャックに部屋の外の世界がある事を話し、脱出を試みる。

 

 

 

感想 ネタバレ注意

構成に驚き

脱出ホラーものかと思いきや、家族の物語であった。

なんと脱出部分が中間地点のターニングポイントにすぎない。

その後は2人とその家族が、どうやって事件を乗り越えるかの物語である。

奇麗に2つの話に分かれているのに、愛と絆の物語が両編を貫き1つの作品として完成させているため、迷子にならない。

1粒で2度美味しいみたいな感覚。

 

世界との対峙

本作の最大の敵は世界である。

問題は部屋を出た後、社会と闘う事なのだ。

法的な処理、家族の問題、品の無いマスコミの対応、世間の目。

追い詰められていくママと、それを支えるジャック。

ジャックの健気さに心打たれる。

この純粋さが傷付かない世の中であってほしい。

 

子供の力強さ

始めは外の世界に驚き戸惑い、ママとしか話さないジャックだが、

徐々に、他の人とも会話をするようになる。

ここで描かれる心の交流が本当に美しい。

柔軟に適応していく子供の力強さ。

大人が子供から学ぶべきものは、多いのかもしれない。

 

 

 

まとめ

ママとジャック程酷い状況ではないが、日々現実世界と闘わなければならない僕らにも勇気と希望を与えてくれる。

今いる場所が狭い部屋だと思った時は、覚悟を決めて、怖くても外の世界に飛び出したい。

ジャックが見た大きな空を、僕らはいつだって見れるはずだ。

 

 

 

この親子は幸せになってくれなきゃ困る!

 

 

こんな話かと思ってた。

奇子 1

奇子 1